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認知症を参照。
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脳の神経細胞が障害される疾患によって現れる、認知(記憶、思考、情動、知覚)の異常のこと。原因の違いによって以下の様に分類される。最も多いのがアルツハイマー病であり、認知症全体の約60%を占める。-アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)(60%)-脳血管性認知症(20%)-レビー小体型認知症(10%)-前頭側頭型認知症(10%)認知症によって現れる症状は中核症状とBPSDに分けられる。認知症の脳からはアミロイドβの凝集体とタウタンパク質の凝集体が確認される。これらの凝集体は…
遺伝情報を表すDNAの塩基配列の一部のこと。生物の性質は遺伝子により親から子へ引き継がれる。当初は、親から子に伝わる粒子様の因子に対して付けられた名前であったが、後にそれが現在は染色体と呼ばれるものであり、その染色体の本体が2本のDNAの核酸塩基が繋がってできる二重螺旋構造であることが明らかとなった。したがって、物質として遺伝子という場合は「染色体」を、遺伝情報を伝えるものとしていう場合は「DNAによる塩基配列」を指す。遺伝子は、タンパク質のアミノ酸配列を規定する領域と、その…
ナス科の植物に含まれるアルカロイド。アセチルコリン受容体であるムスカリン受容体の拮抗薬(抗コリン薬)のひとつ。中枢神経に作用し、鎮静作用や運動野の抑制作用、副交感神経の遮断作用があり、パーキンソン病の治療薬として用いられる。スコポラミンを投与した哺乳動物は、ヒトの記憶障害モデルとして利用される。知的機能低下である学習・記憶障害と脳内アセチルコリン系の機能低下には強い相関が認められる。このことから脳内のアセチルコリン系の神経伝達を抑制することにより、大脳皮質の神経細胞欠損型痴呆…
ヒトに起こるプリオン病のひとつ。脳内のプリオンが原因となるため、脳や角膜の移植を行った医療従事者に感染する(医原性CJD)。脳がスポンジ状に萎縮して機能低下が急速に進行し、行動異常・知覚異常・疼痛を伴う。初期には進行性痴呆,視力障害,めまいなどの症状が見られる。プリオン病全体の約8割を占め,発症割合は100万人に1人。現在,治療法が確立されておらず,発症から約1年で死に至る。狂牛病を引き起こすプリオン以外が原因となる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)が確認されている…
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