健康用語WEB事典

石灰水(limewater)

水酸化カルシウムの水溶液。

少量の二酸化炭素が溶け込むことで以下の反応によって炭酸カルシウムが生成され、石灰水が白く濁る。この性質は、実験室における二酸化炭素の検出方法として用いられる。

Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O

多量の二酸化炭素が溶け込むと、炭酸水素カルシウムが生じて濁りがなくなる。*1

CaCO3 + CO2 + H2O → Ca(HCO3)2

濁りがなくなった炭酸水素カルシウムの水溶液を煮沸すると二酸化炭素が放出され、再び水溶液中で炭酸水素カルシウムが生じて白く濁る。*2

*1京都大学大学院理学研究科化学専攻 化学学生実験室 吉村洋介 物理化学のおもちゃ箱 石灰水の濁りは、なぜ消えていくのか: http://kuchem.kyoto-u.ac.jp/ubung/yyosuke/pcbox/lechatelier.files/co2.htm
*2溶液の濃度計算と調製方法のインターネットによる自動サービス 二酸化炭素と石灰水 埼玉大学教育学部 芦田実 深澤晋 柳沼杏菜: http://www.edu.utsunomiya-u.ac.jp/chem/v10n1/ashida2/

ご意見・ご要望をお聞かせください。


石灰水に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:29