健康用語WEB事典

粗面小胞体(rough endoplasmic reticulum : rER)

小胞体のうち、細胞核から核膜を通って出てきたリボソームが表面に現れていて粒状に見えるもの。*1

タンパク質の合成において、mRNA翻訳を行う役割を持つ。

真核細胞においては、内でDNAからmRNAへの転写が起こり、mRNA細胞質に運搬される。細胞質に運ばれたmRNAは、粗面小胞体における翻訳過程、ゴルジ体における修飾過程、さらに、分泌顆粒を介した分泌過程に分類できる。タンパク質合成、特に分泌タンパク質の合成促進を考慮に入れた場合、粗面小胞体上でのmRNAからペプチド鎖への翻訳過程が重要となる。*2

*1秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学
*2食品健康科学研究センターのホームページ 動物細胞のタンパク質合成について: http://fhsrc.agr.ehime-u.ac.jp/subject/cell_culture/food/protein_synthesis.HTM

ご意見・ご要望をお聞かせください。


粗面小胞体に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2018-02-21 (水) 11:17:57