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細胞分裂(染色体分配)においてできる紡錘体を形成する糸。微小管によって構成される。*1
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細胞分裂(M期)で紡錘体が結合する、染色体のセントロメアに現れる特殊な構造。キネトコアとも。紡錘糸が結合するために、セントロメア上(染色体のくびれ付近)に形成されるタンパク質複合体構造のこと。現在、100種類程度のタンパク質で構造が形成されると考えられている。キネトコアの機能不全によって、染色体分配が正常に起きなくなり、染色体異常が生じる。植物や線虫、蚕などの一部の生物には、セントロメアではなく染色体の横に出来た溝に沿って動原体が存在する。これは分散型動原体と呼ばれる。
キネトコアを構成するタンパク質のひとつ。紡錘体(紡錘糸)に直接結合する。セントロメアタンパク質(CENP-CとCENP-T)にも結合する。NDC80がリン酸化されていないときはCENP-Cに結合しやすく、リン酸化によってCENP-Tに結合しやすくなる。M期にはリン酸化が促進されるため主にCENP-Tに結合し、これによってNDC80がキネトコアへ誘導される。
細胞分裂の際に微小管によって形成され、複製した染色体を娘細胞へと正確に分配させる(染色体分配)ための双極性の構造体。スピンドルや細胞分裂装置とも呼ばれる。紡錘糸で構成される。
細胞骨格のひとつ。13個のプロトフィラメント(α-チューブリンとβ-チューブリンの二量体で作られる管)が円筒状に平行に並んだ構造を持つ。太さは25nm、管の内径は15nm。マイクロチュービュールとも呼ばれる。細胞内の運搬の道筋となり、モータータンパク質が滑って移動する経路となる。また、細胞分裂のときに染色体を動かす原動力となる。
細胞分裂の際に複製した染色体を娘細胞へ1つずつ分配すること。セントロメアと紡錘体の結合に異常が起こると染色体分配が正しく行われない。
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