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一部の細胞小器官が持つ生体膜のこと。
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細胞の内部には生体膜で区切られた多くの器官で埋め尽くされている。これらの細胞内に生息する個々の器官のことを細胞小器官と呼ぶ。オルガネラとも。それぞれの細胞小器官は細胞の活動に必要な特定の機能を持っている。かつてはそれぞれの細胞小器官は離れて存在すると考えられてきたが、細胞小器官同士が部分的に接していることが明らかになっている。小胞体と細胞膜が接する膜接触部位では、異なる種類の脂質の交換が行われていることが報告されている。-細胞膜(細胞を包む生体膜)-細胞核(DNAを持つ)-小…
細胞小器官のひとつ。発見者であるイタリア人病理学者のカミッロ・ゴルジ(1843-1926)から、その名が付けられた。ゴルジ装置やゴルジ複合体とも呼ばれる。ゴルジ体はリボソームが細胞内で作るタンパク質を加工して細胞外に分泌する役割を持つ。複数の嚢(槽)と呼ばれる扁平な袋が積み重なった構造をしている。小胞体で運ばれてくるタンパク質の入り口となる部分をシス嚢(シス槽)、出口をトランス嚢(トランス槽)、これらの間をメディアル嚢(メディアル槽)と呼ぶ。メディアル嚢やトランス嚢は、シス嚢…
真核細胞の中にある細胞小器官の一つ。細胞容積の10%ほどを占める。大きさは0.5μm程度。好気呼吸によってエネルギーとなるATPを生成する働きを持つ。真核細胞はもともと酸素を使ってエネルギーを生み出すことができなかったが、別の生物であったミトコンドリアを取り込んだことによって酸素からATPを生成することができるようになったと考えられている(細胞内共生)そのため、ミトコンドリアはミトコンドリア基質内に独自のDNAを持ち、細胞とは独立して分裂によって増える。また、ミトコンドリアは…
細胞や細胞小器官が持つ外界との境界の膜。基本構造は脂質二重膜。細胞が持つ生体膜を特に細胞膜と呼ぶ。生体膜の中には様々な働きを持つタンパク質が存在しており、これを膜タンパク質と呼ぶ。膜を構成する脂質や膜タンパク質には糖鎖が付いているものがあり、それぞれ糖脂質、糖タンパク質と呼ばれる。
細胞質内の網状の構造を持つ細胞小器官。細胞内のカルシウムの貯蔵のほか、分泌タンパク質や膜タンパク質の合成、ジスルフィド結合の形成・修復システム、フォールディングや修飾、脂質の代謝、細胞内物質輸送などの働きを持つ。-粗面小胞体(rER)-滑面小胞体(sER)
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