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数種類の細胞が決まったパターンで集まってできる構造。
多細胞生物では、細胞はどこかの組織に属す。*1
組織が集まると器官と呼ばれる。
関連する用語
組織の治癒のために結合組織(コラーゲンなど)が増殖すること。損傷から治癒する過程の組織である瘢痕組織形成と関連する。繰り返される炎症などによって臓器で過剰な線維化が起こると、正常な組織を破壊して臓器の機能不全(線維症)が引き起こされる。軟骨の場合、Ⅰ型コラーゲンを主体とする細胞外基質が作られ、組織本来の構造や機能が損なわれるとされる。脳を除く臓器に生じ、線維化を起こした臓器は最終的に機能不全に陥る。一度生じた線維化は不可逆的。臓器の線維化は、筋線維芽細胞によって生成されたコラ…
脳の視床下部の一部。視床下部の最前部(最吻側)に位置する。視索前核とも呼ばれる。主な体温調節中枢であり、筋肉のふるえ熱産生、褐色脂肪組織の代謝熱産生、皮膚血管の収縮、発汗などを引き起こす。体温調節中枢が存在するが、それ以外に睡眠、性行動、体液浸透圧などの調節にも関わる、生命維持に重要な脳領域である。脳組織自体の温度上昇を直接感知して活性化する温ニューロンが存在する。また、睡眠や性行動(生殖機能)、体液浸透圧などの調節にも関わる。内側視索前野は中枢神経系における主な性ホルモン受…
自然免疫に関わる白血球。無脊椎動物にも存在し、ヒトを含めた動物における全ての血球の原型となったことが確認されている。マクロは「大きい」、ファージは「食べる細胞」という意味であるため大食細胞とも呼ばれる。発見および命名はロシアのイリヤ・イリイチ・メチニコフ(Ilya Ilyich Mechnikov)による。抗原の侵入位置に移動してきた単球が分化することで生まれる。生体内に侵入した細菌やウイルス、死んだ細胞を取り込む(貪食する)食細胞として働く。マクロファージ内には消化酵素が含…
肺などの特定の組織に長期間留まり、その組織において次の感染に備えるメモリーキラーT細胞。
記憶細胞のひとつ。免疫学的記憶を持つキラーT細胞。メモリー型キラーT細胞とも。細胞性免疫において、キラーT細胞の一部は記憶細胞(メモリーキラーT細胞)として体内に長期間留まり、次の感染に備えることが知られている。特定の組織に留まるメモリーキラーT細胞はレジデントメモリー型キラーT細胞と呼ばれ、肺におけるウイルス感染症の重症化の抑制に重要とされる。タグ:
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