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組織因子を参照。
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外因系血液凝固の開始点となる血液凝固因子。血液凝固第Ⅷ因子と同じく、肝臓で作られない血液凝固因子。血液凝固第Ⅲ因子や組織トロンボプラスチン(トロンボプラスチン)とも呼ばれる。組織因子とは、凝固因子の第Ⅲ因子のことで、凝固系の外因系の出発地点となる。従って、組織因子が増えると次々と凝固因子の活性化が起こる。通常、血液に直接触れない部位に存在する。全身の臓器に発現しているが、特に脳、肺、胎盤に多い。血管内皮細胞やマクロファージには、LPSやサイトカインの刺激によって発現する。外傷…
外因系血液凝固による血液凝固にかかる時間。ビタミンKの不足による出血傾向などの診断に有用。血漿に組織トロンボプラスチン(組織因子とリン脂質の複合体)とカルシウムイオンを加えてフィブリンが析出するまでの時間。基準値は10〜12秒。
感染症や悪性腫瘍によって併発する、血液凝固の異常。組織因子(組織トロンボプラスチン)が病原体やがん細胞から放出され、これらが血液凝固を促進して全身に血栓ができる。これによって血流が途絶えあらゆる組織や臓器に壊死が起こる。さらに、血栓を作るために血液凝固因子や血小板が消費されるため、全身で出血が起こりやすくなる。
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