健康用語WEB事典

翻訳後修飾(post-translational modification : PTM)

DNA転写翻訳が行われた後のアミノ酸配列をタンパク質として機能させるのに必要となる立体構造の形成や化学反応のこと。プロセシングとも。*1

具体的には、タンパク質二次構造三次構造四次構造ジスルフィド結合の形成、リン酸化ユビキチン化などの化学修飾がある。

4種類の塩基からなるDNA転写されてRNAとなり、20種類のアミノ酸からなるタンパクペプチドへと翻訳される。しかし、多くのタンパクペプチドが機能を発現するためにはそれだけでは十分ではなく、様々な化学修飾をされて初めて本来の機能を有するようになる。これは翻訳後修飾と呼ばれ、タンパクペプチドの機能発現のスイッチの役割を果たす動的な制御機構であり、様々なアミノ酸上で様々な翻訳後修飾の様式が明らかとなっている。*2

ペプチドホルモン分子量の大きなタンパク質前駆体から限定切断を受けて活性型となる。この切断に関わるプロテアーゼプロタンパク質転換酵素と呼ぶ。

*1タンパク質の翻訳後修飾: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H20-P2protein-10.pdf
*2翻訳後修飾 ~イソプレニル化~ 中部大学 応用生物学部 環境生物科学科 岡田正弘 研究室 中部大学: http://www3.chubu.ac.jp/faculty/okada_masahiro/kenkyushokai/kaisetsu/kaisetu_postm/

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このページの最終更新日時: 2018-09-15 (土) 17:58:19