健康用語WEB事典

背側縫線核(dorsal raphe nucleus)

縫線核の一部。セロトニン神経が存在し、様々な部位に神経投射される。*1

背側縫線核のセロトニン神経は、中枢神経系に存在する他のセロトニン神経よりも気分や情動による行動制御に関わるとされる。また、この神経は比較的遅い、一定した頻度で発火活動を行っており、この持続的な活動が情動の調節に関与していると考えられている。*2

マウスにおいて、背側縫線核へのグルタミン酸による興奮性の入力が増加することで攻撃行動が高ぶる。*3

*1右脳左脳論を考える(2):ある仏教広報誌の記事から - 教育プロジェクト 脳の迷信・うそ - 大阪大学大学院 認知脳科学研究室:藤田研究室: http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/ackamaracka/bukkyoushi.php
*2京都大学 縫線核セロトニン神経活動性の薬理学的調節機構の解明 淺岡希美: https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/232332/2/dyakk00834.pdf
*3筑波大学|お知らせ・情報|注目の研究|攻撃行動の強度を制御する脳領域の神経伝達物質を特定 ~背側縫線核のグルタミン酸入力が攻撃行動のレベルを決定している~: http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201504220600.html

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このページの最終更新日時: 2018-09-03 (月) 18:09:40