健康用語WEB事典

脈絡膜(choroid)

ブドウ膜の一部。強膜の内側に、硝子体を包むように存在する黒い膜。に余分な光が入らないようにする働きを持つ。

血管が多く存在し、疾患などによって厚さが変動しやすい。*1

網膜の後方に位置する脈絡膜が薄くなること(菲薄化)が近視発症原因の一つであり、網膜色素上皮由来のVEGFが欠損すると菲薄化が起こり、眼軸長伸長と屈折度の近視化が引き起こされることが報告されている。*2

脈絡膜からの血管新生の疾患の原因となる場合がある。

タグ: ブドウ膜 硝子体 血管

*1日本人の脈絡膜厚の分布とその関連因子の検討:山形県コホート研究(舟形町研究) 指導教授 山下英俊 村上敬憲: https://www.yamagata-u.ac.jp/jp/files/1815/0761/7515/IHK683.pdf
*2近視進行を抑制する血管内皮増殖因子の新たな機能を発見-近視の進行を遅らせるために血管を保護することが有効-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/9/12/28-131880/

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このページの最終更新日時: 2022-09-14 (水) 12:32:40