健康用語WEB事典

腹側被蓋野(ventral tegmental area)

中脳にある神経核のひとつ。代表的なドーパミンの産生部位であり快感、報酬の中枢。*1

側坐核前頭葉ドーパミン作動性神経による神経投射をする。

分界条床核からの神経投射の90%はGAD67発現するGABA作動性神経による抑制性のもので、これは腹側被蓋野の抑制性介在ニューロンを対象としている。これによって分界条床核腹側被蓋野自身が持つ介在ニューロンによる抑制の解除し、そのドーパミン放出を促進している。*2

コカインモルヒネなどの麻薬は、腹側被蓋野に直接作用して薬物依存症や乱用の原因となる。

*1[医学部] 薬物依存の神経機序の発見:幻覚剤のドーパミン神経への作用は、慢性投与の結果、抑制から興奮に転換する|2013年度|研究情報|お知らせ|自治医科大学: https://www.jichi.ac.jp/news/research/2013/20140221.html
*2北海道大学 腹側被蓋野からのドパミン放出を駆動する分界条床核の脱抑制性神経投射:ヤル気を調節する神経機構の解明: https://www.hokudai.ac.jp/news/121220_pr_med.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-08-31 (金) 09:16:41