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歯のエナメル質が脱灰を起こし始めるpHのこと。約5.5。
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動物の口の中にある、咀嚼するための白くて硬い組織。成人の歯(永久歯)の本数は、通常は親知らずを含めると上下16本ずつの計32本。乳児の歯(乳歯)は20本。乳歯、永久歯ともに胎児期から形成が始まり、口腔上皮の一部がエナメル質を形成するエナメル芽細胞に分化されることで形成される。上部の歯冠と下部の歯根に分けられ、歯根は歯周組織によって支えられている。外側をエナメル質(歯根ではセメント質)が覆い、その内側に象牙質、さらに内部に歯髄がある。歯は歯冠と歯根からなり,象牙質の内部には歯髄…
歯の表面を覆う、人体で最も硬い組織(モース硬度で6〜8°)。琺瑯質とも。主成分はリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイト。ハイドロキシアパタイトの濃度が高く、その結晶の大きさも骨などより大きい。また、エナメル質のハイドロキシアパタイトは骨などと異なり核を必要としない。前駆体はリン酸オクタカルシウムであると考えられている。新生児期にエナメル芽細胞から生成されるが、この細胞は成長すると消失する。エナメル芽細胞に存在するTRPV3およびTRPV4がエナメル質の形成調節に関…
う蝕(虫歯)の最大の原因となる口腔に生息する細菌。ストレプトコッカス属に属するグラム陽性の通性嫌気性菌(レンサ球菌)。学名はストレプトコッカス・ミュータンス。大きさは0.5〜10μm。40分毎に分裂するとされる。代表的な虫歯菌。ミュータンス菌が持つ3種類のグルコシルトランスフェラーゼ(GTase)は、砂糖の主成分であるスクロース(ショ糖)を分解してグルカン(グルコースの重合体)を形成し、それがプラーク(歯垢)となる。また、ミュータンス菌はスクロースやグルコース、ラクトース、マ…
食後に口腔のpHが下がることで、歯のエナメル質に含まれるカルシウムやリン酸が溶けること。原因となる主な酸は乳酸や酢酸、蟻酸など。食後に何もせず放置した場合、40分程度経過しないと口腔のpHは元に戻らない。その間に脱灰が進行すると初期う蝕となるため、早めにフッ素などを用いて再石灰化を促進する必要がある。飲食をすると虫歯菌によって酸が作られプラーク中のpHは急激に下がります。pHが5.5~5.7以下になると、歯の表面のエナメル質表層から歯の成分である「リン酸イオン」、「カルシウム…
水素イオン指数とも呼ばれる。水溶液中のプロトン(水素イオン、H+)の濃度(モル濃度 : mol/L)を対数で表したもの。「p」は「power of(〜の冪指数)」、「H」は水素イオンのことを意味する。つまり、水素イオン濃度の冪指数を数値で表したもの。pHを求める式は以下の通り。pH = -log3O+)例えば、水素イオンの濃度が 0.001 = 1.0×10−3 の水溶液のpHは、次のように計算できる。pH = -log10 = 3よって pH = 3 となる。したがって、水…
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