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細菌の体、つまり細菌そのもののこと。
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リステリア症の原因菌。低温増殖性であり、主に非加熱喫食食品で繁殖する。国内では稀だが、欧米では食中毒の原因として多い。細胞内へ侵入するとActAをその表面に発現し、これが宿主細胞のArp2/3複合体およびVASPと結合して菌体の一極にアクチン重合を誘導する。このアクチン重合を繰り返す反動によって細胞内を運動し、さらに細胞から細胞へと感染を拡大する。また、このActAのArp2/3複合体およびVASPへの結合によって異物でないかのように偽装し、オートファジーによる異物認識を免れ…
トリプトファンのD体。腸管病原細菌や病原性片利共生細菌の増殖を抑え、腸炎を予防することが確認されている。D-トリプトファンによる腸管病原細菌の増殖抑制効果は菌体内のトリプトファン代謝を変化させることによるもの。哺乳類においては神経伝達の調節や腎機能の向上、さらにタンパク質機能への影響など多様な生理機能を有する。タグ:
結核菌やその類縁菌に特徴的な菌体表層糖脂質として存在する糖脂質。超高級脂肪酸であるミコール酸を構成成分とする。コードファクターとも呼ばれる。トレハロースジミコール酸をマウスに投与すると肉芽腫が形成されるなど免疫賦活化能を有するアジュバントであることが古くから知られていた。これはマクロファージに発現するCLRであるMincleを受容体としていることによると報告されている。通常、Mincleはほとんど発現していないが、トレハロースジミコール酸の刺激によってマクロファージや樹状細胞…
細菌の菌体内においてβ-ラクタム系抗菌薬の分解によって生じる、β-ラクタム環が開環して硫黄が付加した化合物。菌体外に排出される。
セレンアミノ酸のひとつ。シイタケに含まれる。L体のL-セレノメチオニンにはメチル水銀の神経毒性を効果的に弱める作用があることが示唆されている。ラットが摂取した様々な化学構造のセレン化合物は、腸内細菌によってセレノメチオニンへと代謝され、そのセレノメチオニンは腸内細菌の菌体内で貯蔵される。タグ:
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