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血小板活性化因子(platelet activating factor : PAF)

白血球血管内皮細胞血小板から放出される生理活性物質脂質メディエーター)のひとつ。平常時は検出が難しいほど少ないが、急性炎症によって急激に増加する。前駆体リゾPAF*1*2

血小板活性化因子(PAF)の化学構造

細胞膜リン脂質に由来する。血小板凝集作用があり血栓の生成に関わるが、アレルギー反応を引き起こす原因にもなる。*3

神経障害性疼痛の一因であり、リゾホスファチジルコリンアシル基転移酵素2LPCAT2)によって体内で生成されることが知られている。また、血小板活性化因子によって刺激された細胞が血小板活性化因子を産生するループが存在する事から、痛みの増悪に繋がることが示唆されている。*4

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 血小板活性化因子受容体の構造と機能 (KAKENHI-PROJECT-08670136): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08670136/
*2リゾリン脂質アシル転移酵素研究の新展開 進藤英雄 清水孝雄: http://lifesciencedb.jp/dbsearch/Literature/get_pne_cgpdf.php?year=2009&number=5402&file=2aRx2wkCAPTTNAbvD7v27A==
*3技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)
*4血小板活性化因子(PAF)生合成遮断による未解決な神経因性疼痛の緩和 次世代鎮痛薬開発のターゲット候補|国立がん研究センター: https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2017/0328/index.html

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このページの最終更新日時: 2018-09-29 (土) 13:41:31