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中血管炎のひとつ。全身の動脈に起こるが、特に冠動脈に起こる。1967年に川崎富作によって報告された。4歳以下の乳幼児に見られる子どもの代表的な炎症性疾患。1歳前後に好発する。皮膚粘膜リンパ節症候群（MCLS）とも。主な症状は5日以上続く発熱、目（眼球結膜）の充血、唇や舌の発赤、苺舌、首のリンパ節の腫れ、発疹、手足の発赤や腫れ、硬性浮腫、指先の皮膚が剥ける膜様落屑など。BCG注射箇所が赤く腫れ上がる。目や唇の赤みは非常に強い。頚部リンパ節の腫れは化膿性の頚部リンパ節炎に似ている…

大血管炎のひとつ。高安動脈炎に比べて高齢者（50歳以上）に多い。側頭動脈炎とも。血管壁の中膜および内膜にマクロファージやCD4陽性T細胞を主体とする炎症細胞の浸潤が起こり、IL-1やIL-6、TNF-αなど炎症性サイトカインの発現が確認される。

大血管炎のひとつ。1908年に金沢医学専門学校の眼科医である高安右人によって報告された。大動脈炎症候群とも。脈が触れなくなることがあるため脈なし病とも。男女比は1:9で20代の女性に多い。免疫の異常が主な原因と考えられている。炎症が起こる大動脈の部位によって様々な症状が現れる。身体の左右の血圧に差が生じることがある。全身症状としては炎症に伴う発熱（長く続く微熱）、倦怠感、疲労感など。治療は主にステロイド。

毛細血管を除く中小動脈に炎症が起こり、その動脈の壁が破壊されたり内腔が狭くなることで血流の障害や動脈瘤が生じる疾患。中血管炎に分類される。結節性動脈周囲炎とも。傷害が起こる血管の部位によって、それに応じた様々な症状が現れる。全身症状としては持続する38℃以上の発熱や体重減少、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、筋力低下など。治療法は薬物療法（ステロイドと免疫抑制剤）。

血液中のタンパク質が抗原となり、それに対する抗体（IgG）が結合してできる抗原抗体複合体が種々の臓器の血管周囲に沈着して起きる炎症。Ⅲ型アレルギーの原因となる。アルツス反応とも。血管炎症候群や全身性エリテマトーデス、関節リウマチなどの炎症に関わる。CCR1やCCR5などの複数のケモカイン受容体と、そのリガンドであるCCL3などが関わることが報告されている。

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