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表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)

皮膚の常在細菌のひとつ。頭皮鼻腔に多く生息する。コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のひとつ。*1

皮脂リパーゼによって分解して脂肪酸グリセリンを生成し、皮膚の保護に関与する。*2

皮膚を弱酸性とすることで、弱塩基性を好む黄色ブドウ球菌の増殖を抑制する。

表皮ブドウ球菌はアルカリ性)や皮脂を餌にグリセリン脂肪酸を作り出します。脂肪酸を弱酸性に保ち抗菌ペプチドを作り出すことで、黄色ブドウ球菌の増殖を防ぎます。表皮ブドウ球菌が出すグリセリンは、皮膚のバリア機能を保つ役割があります。*3

*1Staphylococcus epidermidis – the “accidental” pathogen: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2807625/
*2香川栄養学園 栄養科学研究所【ウェブ講座⑥】 皮膚常在菌の力: http://www.eiyo.ac.jp/ions/wp-content/uploads/2017/01/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E2%91%A5%E5%B8%B8%E5%9C%A8%E8%8F%8C_%E6%9C%80%E7%B5%82%E7%89%88.pdf
*3皮膚の常在細菌について | 東京医療保健大学: http://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=110

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このページの最終更新日時: 2018-08-15 (水) 07:05:22