最近更新された用語
関連する用語
脳の視床下部の一部。視床下部の最前部(最吻側)に位置する。視索前核とも呼ばれる。主な体温調節中枢であり、筋肉のふるえ熱産生、褐色脂肪組織の代謝熱産生、皮膚血管の収縮、発汗などを引き起こす。体温調節中枢が存在するが、それ以外に睡眠、性行動、体液浸透圧などの調節にも関わる、生命維持に重要な脳領域である。脳組織自体の温度上昇を直接感知して活性化する温ニューロンが存在する。また、睡眠や性行動(生殖機能)、体液浸透圧などの調節にも関わる。内側視索前野は中枢神経系における主な性ホルモン受…
脂肪細胞のひとつ。熱を作るミトコンドリアが多く含まれるため褐色に見える。複数の脂肪滴を持つことから多胞性脂肪細胞とも呼ばれる。大きさは白色脂肪細胞の10分の1程度。褐色脂肪細胞は鎖骨付近や肩甲骨周囲、脊椎周囲、胸などに分布し、脂肪を使って熱を産生する働きを持つ。脂肪をエネルギーに変換する際は、白色脂肪細胞と同じくアドレナリン受容体が関わる。褐色脂肪細胞にはTRPV2が多く発現し、寒冷環境下(4℃)では交感神経の活動上昇に伴ってさらにその発現量が増加する。このTRPV2が刺激さ…
ニューレグリンのひとつ。マクロファージに作用する抗炎症物質であり、血管傷害後に起こる炎症が過剰にならないよう抑制する。動脈血管が損傷すると、血管の外側にある血管周囲脂肪組織に褐色化が起こり、褐色脂肪組織となった血管周囲脂肪組織はニューレグリン4を分泌することが報告されている。タグ:
トウモロコシの胚芽から得られる油。トウモロコシ油とも。脂肪酸はリノール酸が50%、オレイン酸が36%、パルミチン酸が8%、ステアリン酸が6%。β-シトステロールが1.4g中に約90mgと豊富に含まれる。コーン油を摂取したマウスの褐色脂肪組織では熱産生に関わるタンパク質であるUCP1の発現の増加が見られ、肩甲骨間褐色脂肪組織の熱産生を向上させエネルギー消費を亢進させることが報告されている。タグ:
エキストラバージンオリーブ油に含まれる主要なポリフェノール。アグリコンとして小腸で吸収されるとTRPA1とTRPV1の両方を活性化させ、カテコールアミン類(特にノルアドレナリン)の分泌を促進させる。高脂肪食摂取ラットにおいては、β2受容体およびβ3受容体を介して褐色脂肪組織の脱共役タンパク質(UCP1)の発現を増加させ、脂質代謝(体熱産生)を亢進させることが示唆されている。タグ:
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。