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血清中にある、自分の血液とは反応しない抗体。抗A抗体と抗B抗体。ABO血液型によって分類される。
自然抗体のひとつ。これ以外の抗体を不規則抗体と呼ぶ。
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血液型の分類方式の一つ。赤血球上の抗原(糖鎖)と血清中の抗体によって分類される。1900年頃、カール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner)により定義された(ラントシュタイナーの法則)。ABO血液型は第9染色体の遺伝子に存在する糖転移酵素によって決定される。原則として同じABO血液型間でしか輸血することが出来ない。型の違う血液を輸血した場合、抗原抗体反応による溶血が起こる。現在は以下の4つの種類の血液に分類される。血液型赤血球上の抗原(糖鎖)血清中の抗体A型A…
形質細胞やBリンパ球(B細胞)が産生する、免疫に関わるタンパク質。エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(Emil Adolf von Behring)と北里柴三郎によって発見されたが、命名はその後に行われたとされる。主に血液中や体液中に存在し、体内に侵入してきた病原体や破損した細胞などを捉えて、それを排除する働きをする。γ-グロブリンに含まれるため免疫グロブリンとも呼ばれる。人体は、一度侵入してきた異物(抗原)に対して抗体を作り、以後同じ異物が侵入してきた時に対抗できるよう…
血液から血球と凝固因子(フィブリン)を取り除いた成分。血漿から凝固因子を除いた成分とも言える。黄色い透明な液体。赤血球数等の血球数や凝固因子の量などを知りたければ、採血時に抗凝固剤を入れる必要がある。そうしなければ、血液が固まってしまって血球数を数えることができない。抗凝固剤を入れて採血をすると、血液は凝固せず、遠心分離すると血漿を分離できる。... 一方肝機能検査等をする際には、抗凝固剤なしに採血をして血清を取り、血清中のGOT値やGPT値を測定する。もし抗凝固剤を入れてお…
全身の細胞に栄養分や酸素を運び、二酸化炭素や老廃物(尿素、尿酸、クレアチニン、アンモニアなど)を運び出すために全身を巡る体液。体重60kgの成人では4.5〜5リットル。体重の約8%(13分の1)を占める。血液の25%を失うと体温や血圧低下が起こり、35%を失うと意識障害が発生する。心臓から送り出される血液は動脈、心臓に戻る血液は静脈を通る。人間が生命活動を維持できる血液のpHの範囲は 6.8~7.8。通常は 7.35〜7.45 となるように調節される。血液のpHはHCO3-(…
抗原による刺激を受けていなくともあらかじめ血清中に存在する抗体。B1細胞によって作られ、一次的な免疫応答(自然免疫)を行う。また、初期のがん細胞から放出されるオリゴ糖を認識して、その細胞のアポトーシスを誘導するといった作用を持つ。例えば、ABO血液型で見られる抗A抗体、抗B抗体など。多くはIgMに分類される。
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