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歯の象牙質に分化する細胞。
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動物の口の中にある、咀嚼するための白くて硬い組織。成人の歯(永久歯)の本数は、通常は親知らずを含めると上下16本ずつの計32本。乳児の歯(乳歯)は20本。乳歯、永久歯ともに胎児期から形成が始まり、口腔上皮の一部がエナメル質を形成するエナメル芽細胞に分化されることで形成される。上部の歯冠と下部の歯根に分けられ、歯根は歯周組織によって支えられている。外側をエナメル質(歯根ではセメント質)が覆い、その内側に象牙質、さらに内部に歯髄がある。歯は歯冠と歯根からなり,象牙質の内部には歯髄…
象牙質の形成において、象牙芽細胞が基底膜から遠ざかる際に基底膜側の細胞質の一部を細長い突起として象牙質の中に残したもの。
歯髄を構成する細胞。高い石灰化能を有する。骨芽細胞や脂肪細胞、軟骨細胞、筋細胞、筋芽細胞など様々な細胞に分化する能力を持ち、かつ乳歯や抜去した智歯から簡単に採取できるため、再生医療の材料として有望視されている。歯髄細胞には、神経細胞や象牙芽細胞への分化能を有する神経堤由来間葉細胞と、骨芽細胞や軟骨細胞及び筋芽細胞への分化能を有する中胚葉由来間葉細胞の二種類が存在する。TNF-αによる刺激によって分化が促進され、このとき間葉系幹細胞のバイオマーカーであるSSEA4の発現が上昇す…
歯の中心部である疎性結合組織。神経や血管が集中する部位。歯髄細胞が存在する。細胞外基質中の線維は主にⅠ型コラーゲンとⅢ型コラーゲンであり、弾性線維はほとんど含まれていない。細胞成分としては神経細胞以外には象牙芽細胞、線維芽細胞、樹状細胞など免疫に関わる血球を含む。また、自己修復能力を有する。歯髄の発生は胎生8週目(妊娠2ヶ月頃)に起こる。歯乳頭の間葉性細胞から始まり、歯冠形成期から切縁や咬頭頂の領域で象牙芽細胞に分化する。虫歯が歯髄に達した場合は強い痛みを感じる。
象牙芽細胞の基底膜に接する側に細胞間物質として分泌されるコラーゲン線維とその間を埋める多糖類。一定時間が過ぎると象牙前質は急速に石灰化する。象牙前質に含まれる膠原原線維は、歯乳頭の中の膠原原線維に続いていおり、これはコルフ線維と呼ばれる。
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