健康用語WEB事典

赤血球膜異常症(abnormalities of the erythrocyte membrane)

赤血球細胞膜形成に異常が起こる疾患。

遺伝性球状赤血球症(hereditary spherocytosis)

生まれつきの赤血球の異常。通常、中央が窪んだ形の赤血球が球状になる。先天性球状赤血球症とも。

これは赤血球細胞膜を作るタンパク質の透過性が亢進して、ナトリウムイオン赤血球内に入り込むためである。*1

赤血球が球状になると変形性が失われ、脾臓などの毛細血管である類洞を通ることができずに溶血が起こる。

遺伝性有口赤血球症(hereditary stomatocytosis)

赤血球が有口化することが特徴である赤血球膜異常症を伴う溶血性貧血*2*3

*1技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 膜小胞形成に関わる多量体膜タンパク質の構造解析と調節機構の解明 (KAKENHI-PROJECT-26440034): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26440034/
*3骨髄異形成症候群50例における赤血球膜蛋白および赤血球形態の検討 末盛晋一郎: https://kwmed.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1515&item_no=1&page_id=33&block_id=41

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このページの最終更新日時: 2019-11-08 (金) 08:39:32