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胃腸炎の原因となるコブウイルス。1989年愛知県での生牡蠣を原因として集団発生した胃腸炎患者から初めて分離された。東南アジア、パキスタン、ドイツ、ブラジルなどでも検出された報告がある。直径は30nmでコブ状の表面構造。酸(pH3)に耐性があり、60℃で30分の加熱で不活化する。遺伝子型としてA型とB型があるが、国内ではほとんどがA型。
遺伝子の塩基配列によらずに遺伝あるいは細胞分裂後に継承される情報(エピジェネティック制御)を扱う学問。細胞にあるDNAは、受精卵から発生が始まったのち、後成的なしくみによって、細胞ごとにいろいろな姿へと変化していく。このしくみを研究する学問、そしてそのしくみそのものを「エピジェネティクス」と呼ぶのである。この言葉の当初の定義と現在の定義は異なっているとされる。エピジェネティクスは,1957年に Waddington が初めてその言葉を用いた「遺伝子型が発生過程でいかにして表現…
肝炎ウイルスのひとつ。遺伝子としてRNAとDNAを両方持つ特殊なウイルス。B型肝炎の原因となる。国内の急性肝炎の約30%、慢性肝炎や肝硬変の約15%がB型肝炎ウイルスの感染によるものとされる。A~Jの9種(IはCの亜型)の遺伝子型(ジェノタイプ)に分けられる。国内のB型肝炎ウイルスではA〜Dが確認されており、多くはCであるとされる。過去に注射器が連続使用されたことが原因でB型肝炎ウイルスの感染が40万人以上に起こった。インターフェロンや核酸アナログ製剤が抗ウイルス剤として使用…
塩基配列の違いによる分類。遺伝子型とも。
表現型とも呼ばれる。例えば、M1マクロファージとM2マクロファージがある。表現型(フェノタイプ)とは元来生物学用語で,1903年に初めてフェノタイプの概念を提唱した Johannsen によると,「ある遺伝子型(ジェノタイプ)に依存する形質が遺伝あるいは環境要因に影響を受け表現されたものとされ,生物であれば形態,構造,行動や精神活動,生理的あるいは生化学的性質などを含むが,ただし獲得形質は含まない」とされる.医学的用語としてのフェノタイプとは,ある一定の基準に基づいて疾患を定…
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