健康用語WEB事典

重症筋無力症(myasthenia gravis)

自己免疫疾患のひとつ。主に自己抗体によってシナプス後膜アセチルコリン受容体神経伝達物質を受け取る側)が破壊されて筋肉への神経伝達が弱くなり、筋肉が思い通りに動かせなくなる。筋力の低下と疲れやすさが主な自覚症状となる。*1

自己抗体が検出されない場合もある。特に顔面の筋肉に症状が現れやすく、全体の3分の1が目の周りの筋肉に起きるためが上がらないなどの症状が現れる。20〜40代女性に多い。*2

進行すると症状が全身の筋肉に広がり、呼吸に関わる筋肉に及ぶと死に至る場合がある。*3

シナプス前終末神経伝達物質を送る側)からのアセチルコリンの放出量が低下することで似たような症状が起こる疾患はランバート・イートン筋無力症候群と呼ばれる。*4

*1重症筋無力症について | 重症筋無力症について: http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/mammal.dir/mg/page1.html
*2重症筋無力症|慶應義塾大学病院 KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000324.html
*3技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)
*4東北大学 脳機能解析分野 シナプスとニューロンネットワーク: http://neuro.med.tohoku.ac.jp/japanese/education/class/med_classes/synapse2011-2.pdf

ご意見・ご要望をお聞かせください。


重症筋無力症に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:49