健康用語WEB事典

鉄(Ⅲ)イオン(iron(III) ion)

3価の鉄イオン(Fe3+)。トランスフェリンに結合できる鉄イオンの状態。*1

体内では、鉄(Ⅱ)イオンヘファスチンによる酸化を受けて生じる。腸管上皮細胞上ではDcytBによって鉄(Ⅱ)イオン還元される。

肝臓に取り込まれた鉄(Ⅲ)イオンは鉄(Ⅱ)イオン還元され、一部はDMT1を介してフェロキシダーゼにより鉄(Ⅲ)イオンに酸化されてフェリチンに貯蔵として蓄えられ、一部は鉄(Ⅱ)イオンとして不安定鉄プールLIP)に取り込まれる。*2

*1鉄代謝研究の進歩と鉄不応性貧血・感染防御への関わり 菱川恭子 岩井一宏: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/28/6/28_6_372/_pdf
*2奥羽大学薬学部医療薬剤学 東海林徹 輸液製剤と微量元素 その意義と問題点: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/26/4/26_4_1077/_pdf

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このページの最終更新日時: 2019-12-25 (水) 14:00:01