健康用語WEB事典

陰イオン交換樹脂(anion exchange resin)

脂質異常症の治療薬として用いられる樹脂

生体内に吸収されることなく腸管内で胆汁酸と結合して、胆汁酸便による排泄を増加させる。胆汁酸腸管循環が阻害されるため、肝臓での胆汁酸合成は促進される。

その結果、肝臓でのコレステロールから胆汁酸への異化が進みLDL受容体が増加する。これによって血液中のLDLコレステロールが減少する。*1

また、肝臓でのHMG-CoA還元酵素の活性も亢進させる。

*1薬物相互作用(17―脂質異常症治療薬の相互作用)河崎陽一 松永尚 千堂年昭 岡山大学病院 薬剤部: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/2/20031/20160528015030389930/122_73.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-03-18 (日) 11:22:11