隔絶抗原(sequestered antigen) †
通常は免疫の対象とならないために免疫寛容ではなく、抗原性を持つ体内の成分のこと。自己の成分であるにもかかわらず異物と認識される。
目の水晶体のタンパク質や睾丸内の一部などは、普通、生涯に渡って免疫細胞と接することがないため、隔絶抗原となり得る。*1
内分泌組織や脳神経系組織は、免疫系から隔離された位置に存在している。このような臓器が外傷や感染などで傷害を受け、リンパ球がその部分に到達できるようになったり、その抗原が漏れだしてリンパ組織に到達したりすると、その抗原に対して抗体が作られたり、細胞障害性T細胞が反応を起こしたりする。*2
*1技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25
*2京都大学数理解析研究所 - 講究録 Kôkyûroku - 自己免疫疾患モデル: http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1551-30.pdf
*2京都大学数理解析研究所 - 講究録 Kôkyûroku - 自己免疫疾患モデル: http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1551-30.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:55