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未熟なウメの果実。アミグダリンが含まれており生食すると有毒だが、薫蒸した後に乾燥させたものは生薬のウバイ(烏梅)となる。*1
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中国中部原産のバラ科サクラ属の落葉樹。漢字では梅。果実は梅干しや梅酒などに利用され、それが持つ酸味はクエン酸やコハク酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸による。これらの有機酸は食品の腐敗を防ぐ抗菌作用を持つ。未熟な果実(青梅)を薫蒸して乾燥させたものはウバイ(烏梅)と呼ばれる生薬となる。果肉にはムメフラールが含まれ、動脈硬化や高血圧を予防する効果が期待される。
青梅を薪などの弱い火と煙で薫蒸した後に乾燥させてできる生薬。漢字では烏梅。様々な痛みや咳、喉の乾き、下痢、血便、血尿、悪心、回虫などに対する生薬として用いられる。
キョウニン(杏仁)やウメ(青梅)、モモなどバラ科サクラ属の未熟な果実・種子に含まれる青酸配糖体。ビターアーモンドのアーモンド油の主成分のひとつでもある。名前はギリシャ語でアーモンドを指す「アミュグダロン」が由来。レートリルとも。アミグダリン自体は無毒だが、加水分解によってシアン化水素とベンズアルデヒドとなるため毒性が現れる。青梅を摂取すると、含まれているアミグダリンは同じく青梅に含まれるエムルシンや腸内細菌のβ-グルコシダーゼによって分解されシアン化水素が生成するが、熟した実…
植物の花が受粉後に形成する器官。狭義には子房1個に由来する部分、広義には種子とともに残っている花または花序に由来する部分。
天然の植物や動物から得られる医薬品。漢方で主に用いられる。複数の成分の中に含まれる有効成分の働きによって効果が現れる。そのため、他の成分との複合的な効果があるという点では優れている可能性があるが、即効性や特定の症状への選択性という点では、単一成分からなる化学的なプロセスを経て生成された医薬品に劣る。現代の医薬品の多くは、生薬から疾患に効果のある成分のみを抽出・調整したものが主である。
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