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白血球(顆粒球)のひとつ。通常は白血球の0.5〜7%程度を占める。好中球よりも大きい。骨髄の造血幹細胞からGM-CSF、IL-3、IL-5の刺激によって分化する。血液中には少なく、外界と触れる部分(皮膚、肺、消化管、下部尿路、子宮)に多い。脂肪組織にも存在している。精神的ストレスや、女性では月経によって減少する。弱い貪食作用を持ち、分解酵素による消毒能力なども好中球ほど強くはない。寄生虫に対する殺傷作用を持つ。好酸球は抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)を持つ。細胞表面には様々…
モノクローナル抗体のひとつ。マウス抗CD20モノクローナル抗体IgG1の定常領域をヒトIgG1κで置換したキメラ抗体。形質細胞へ分化する前のB細胞を除去できる。商品名はリツキサン。B細胞リンパ腫の90%以上に見られるCD20抗原を標的にするキメラ抗体。非ホジキンリンパ腫などが治療対象。天疱瘡に対する効能が厚生労働省によって薬事承認されている。CD47とSIRPαの結合を阻害する抗体が、リツキシマブの効果を増強するとされる。SIRPαに特異的に結合し、CD47とSIRPαの結合…
好中球やマクロファージなどの食細胞が病原体や細胞の死骸などの固形物を取り込む作用。エンドサイトーシスのうち「食べる」に因んだプロセス。食作用やファゴサイトーシス、免疫食菌などとも。抗原抗体複合体を目印として貪食を行う。補体が結合するとさらに効率良く貪食される。バクテリアなど比較的大きな細胞外粒子を免疫細胞が取り込む場合、粒子を抗体などで他者として標識し、これに結合した細胞膜が伸張することで粒子全体を細胞が包み込む。取り込みにはアクチンが関係し、取込まれると食胞ができる。タグ:
抗原提示細胞のひとつ。単球から分化してできる白血球で、T細胞の分化や活性化・不活性化の制御などを行う。大きさは20〜50μmと大型。欠点は数が少なく寿命が短い(数日)こと。1973年にアメリカのラルフ・マーヴィン・スタインマン(Ralph Marvin Steinman)によって発見され、組織に結合したときに木の枝状の突起を伸ばすことからその名が付けられた。樹状細胞が抗原(病原体など)を捉えると、それを食作用により取り込み細胞内で分解して、その抗原のタンパク質の断片(ペプチド…
病原体などを取り込んで処理する食作用(貪食能)を持つ免疫細胞。貪食細胞やファゴサイトとも。1882年にロシアの微生物学者、イリア・メチニコフ(Ilya Ilyich Mechnikov)によって発見された。食細胞の主な働きは、異物や死んだ細胞などを消化(貪食)すること。細胞表面に存在する受容体によって病原体特有の成分を見分け、それによって病原体と結びつくと、周囲の血管壁を広げる物質(サイトカイン)などを放出して炎症を引き起こす。広がった血管壁を通って食細胞が病原体の周囲に集ま…
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