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食細胞(phagocyte)

病原体などを取り込んで処理する食作用貪食能)を持つ免疫細胞貪食細胞ファゴサイトとも。*1

1882年にロシアの微生物学者、イリア・メチニコフ(Ilya Ilyich Mechnikov)によって発見された。

食細胞の主な働きは、異物や死んだ細胞などを消化貪食)すること。細胞表面に存在する受容体によって病原体特有の成分を見分け、それによって病原体と結びつくと、周囲の血管壁を広げる物質(サイトカイン)などを放出して炎症を引き起こす。

広がった血管壁を通って食細胞が病原体の周囲に集まり、効率よく病原体を排除することができるとされる。*2

食細胞の種類*3

単核食細胞は、捕食した異物の抗原T細胞に提示する抗原提示細胞でもある。*4

*1ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学
*2NHK高校講座 | 生物基礎 | 第26回 自然免疫: https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume026.html
*3食作用 | 生物分子科学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/biomol/glossary/bio/phagocytosis.html
*4バイオインフォマティクスで貪食細胞分化の詳細な仕組みを解明 | 先端医科学研究センター: https://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/20180307Kurotaki.html

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  • QLyR5F81MM (2019-05-17 (金) 17:09:49)

    むしゃむしゃ

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このページの最終更新日時: 2019-05-17 (金) 15:22:52