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マクロファージが持つ、細菌を破壊する構造。*1
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自然免疫に関わる白血球。無脊椎動物にも存在し、ヒトを含めた動物における全ての血球の原型となったことが確認されている。マクロは「大きい」、ファージは「食べる細胞」という意味であるため大食細胞とも呼ばれる。発見および命名はロシアのイリヤ・イリイチ・メチニコフ(Ilya Ilyich Mechnikov)による。抗原の侵入位置に移動してきた単球が分化することで生まれる。生体内に侵入した細菌やウイルス、死んだ細胞を取り込む(貪食する)食細胞として働く。マクロファージ内には消化酵素が含…
好中球やマクロファージなどの食細胞が病原体や細胞の死骸などの固形物を取り込む作用。エンドサイトーシスのうち「食べる」に因んだプロセス。食作用やファゴサイトーシス、免疫食菌などとも。抗原抗体複合体を目印として貪食を行う。補体が結合するとさらに効率良く貪食される。バクテリアなど比較的大きな細胞外粒子を免疫細胞が取り込む場合、粒子を抗体などで他者として標識し、これに結合した細胞膜が伸張することで粒子全体を細胞が包み込む。取り込みにはアクチンが関係し、取込まれると食胞ができる。タグ:
ファゴソーム(食胞)がリソソームと融合することにより形成される細胞小器官。細菌を貪食したマクロファージは、細菌が取り込まれたファゴソームと酵素などを含むリソソームが融合させてファゴリソソームを形成し、これによって取り込まれた細菌は死滅する。結核菌はファゴリソソームの形成に関わるRabの細胞内局在性を変化させることで、その形成を阻害して細胞内に寄生する。ファゴリソソーム内のpHは3.5~4.0程度であり、細菌や真菌、エンベロープを持つ一部のウイルスの活動を抑制し、かつ貪食され…
抗マラリア作用を有する有機化合物。食胞でのヘモグロビンの分解過程で、有毒な中間生成体であるヘムから毒性のないヘモゾインへの重合過程を阻害することで抗マラリア活性を発揮すると考えられている。
長さ1〜5μm、幅0.3〜0.6μmの細長い棒状の菌(桿菌)。抗酸菌の一種。結核を引き起こす原因となる。飛沫核でも生きることができるため、空気感染する場合がある。感染して一年以内の発症率は2〜4%で、90%の人は生涯発症しない。マクロファージに貪食されても、リソソームとファゴソームの融合(食胞の成熟)を阻害して生き残る場合がある。リンパ液の流れに乗って全身のリンパ節に広がる。
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