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喘息に対する漢方。構成生薬はマオウ(麻黄)、キョウニン(杏仁)、カンゾウ(甘草)、セッコウ(石膏)。*1
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気管支の粘膜が炎症を起こし、刺激が加わると発作的に気管支が狭くなる症状。慢性的に気管支が狭くなる場合もある。気管支喘息とも呼ばれる。気道平滑筋の収縮によって気管支が狭くなり、気流に障害が生じる。小児ではアレルギーによる発症が多い。喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)と息苦しさを伴う発作を起こす。基本的な治療はステロイドやロイコトリエンを阻害する物質による薬物療法。線香の煙を吸入すると気道が収縮しやすくなり、気道を覆う上皮のバリア機能が低下するため喘息の悪化が引き起こさ…
厚生労働省承認漢方の294処方の約7割に利用される生薬。マメ科のウラルカンゾウの根およびストロン(水平根茎)から得られる。漢字では甘草。主成分はグリチルリチン(グリチルリチン酸)。乾燥生薬1gあたりにグリチルリチン2.5%を含有するものが医薬品として承認される。リクイリチンとそのアグリコンであるリクイリチゲニン、イソリクイリチゲニンが含まれ、これらが腸管の収縮を抑制する作用を持つ。食品の甘味料として菓子類や味噌、タバコの香味料などにも用いられる。副作用には浮腫や倦怠感がある。…
マオウ(麻黄)を主成分とする漢方。アレルギー性鼻炎に対して良く使用される。副鼻腔炎の急性期に多く選択され、抗菌薬と併用することで効果が高まる場合がある。麻黄剤の副作用としては、エフェドリンの作用による不眠や興奮、発汗過多、胃部不快感が多い。まれに血圧上昇や排尿障害が起こることがある。-麻黄湯-神秘湯-五虎湯-小青竜湯-大青竜湯-麻杏甘石湯-越婢加朮湯-越婢加半夏湯-葛根湯加川芎辛夷-麻黄附子細辛湯小青竜湯および大青竜湯の「青竜」は麻黄を指すとされる。
古代中国を起源とする伝統医学、また、その分野で用いられる医薬品(漢方薬)。後に日本で発展した。漢方薬に配合される生薬のほとんどは中国大陸に由来する。使用機序の解析が困難な少量多数の成分の混合物。複数の生薬を組み合わせることによって薬効の増強や副作用の軽減などを行っているが、漢方薬中の成分に関する相互作用は不明なものが多い。一般的に漢方は、それを構成する生薬の種類が少ない方が即効性が高いが、副作用も起こりやすいとされる。「漢方」という言葉自体は、江戸時代に伝来した西洋医学(オラ…
アンズ(杏)の種子の種皮を除いたもの。生薬のひとつ。アンニンとも。漢字では杏仁。消化管運動促進作用や鎮咳作用を持つ。トウニン(桃仁)やダイオウ(大黄)と同様にカリウムイオンをBKチャネルを介して大腸上皮細胞から流出させることで腸の水分分泌作用を発揮することが報告されている。
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