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変異によって大腸がんの発症の原因となる遺伝子。APCタンパク質を発現する。*1
関連する用語
主に遺伝子発現のことを指す。
遺伝情報を表すDNAの塩基配列の一部のこと。生物の性質は遺伝子により親から子へ引き継がれる。当初は、親から子に伝わる粒子様の因子に対して付けられた名前であったが、後にそれが現在は染色体と呼ばれるものであり、その染色体の本体が2本のDNAの核酸塩基が繋がってできる二重螺旋構造であることが明らかとなった。したがって、物質として遺伝子という場合は「染色体」を、遺伝情報を伝えるものとしていう場合は「DNAによる塩基配列」を指す。遺伝子は、タンパク質のアミノ酸配列を規定する領域と、その…
大腸の粘膜表面から発生するがん。盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸にできるものを結腸がん、直腸にできるものを直腸がんと区別される。直腸がんの方が、血便や下痢などの自覚症状が現れやすく、また直腸の粘膜が薄いため進行しやすい。先進国において罹患率が高く、日本では女性のがんによる死亡率の一位を占める。早期であれば内視鏡手術によって根治する割合も高い。大腸がん発生の原因の多くは、遺伝子の変異によるβ-カテニンの異常蓄積にあると考えられている。大腸がん細胞は、グルタミンを取り…
大腸がんの発症に関わる遺伝子のひとつであるAPCから発現するタンパク質。β-カテニンの分解誘導や、Sam68とアルマジロリピートと呼ばれるドメインを介して結合し、TCFの活性を制御してWntを阻害する作用が確認されている。
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