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ABO血液型がB型の人が赤血球上や体液中に持つ、抗原として認識される糖鎖。
H抗原の末端にガラクトースが結合する。
関連する用語
グルコースなどの糖が枝分かれしながら鎖状に繋がった分子。多くはタンパク質や脂質などに結合した状態で存在する。糖鎖を持つタンパク質を糖タンパク質と呼ぶ。動物では体内の半数以上のタンパク質に糖鎖が結合している。同じタンパク質でも健康なときと病気のときとで糖鎖の形が変化することが知られている。小胞体膜に存在するドリコール脂質上に作られる。糖鎖の構築にはグルコースが必要であることが報告されている。糖鎖は、細胞小器官の1つである小胞体膜に存在するドリコール脂質上に構築され、複数の段階を…
血液型の分類方式の一つ。赤血球上の抗原(糖鎖)と血清中の抗体によって分類される。1900年頃、カール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner)により定義された(ラントシュタイナーの法則)。ABO血液型は第9染色体の遺伝子に存在する糖転移酵素によって決定される。原則として同じABO血液型間でしか輸血することが出来ない。型の違う血液を輸血した場合、抗原抗体反応による溶血が起こる。現在は以下の4つの種類の血液に分類される。血液型赤血球上の抗原(糖鎖)血清中の抗体A型A…
単糖類(ヘキソース)のひとつ。グルコースのジアステレオマー(4位のエピマー)。主に以下の構造を持つβ-D-ガラクトースを指す。ガラクトースは甘味を持たない。グルコースと構造が類似していますが、糖の環を構成する4番目の炭素のヒドロキシ基(-OH)の向きがグルコースと異なるだけですが、甘味を有しません。哺乳類の乳に含まれるラクトースは、ガラクトースとグルコースからなる二糖類。ガラクトースは腸管から吸収された後、門脈を通って肝臓に運ばれる。吸収される速度はグルコースの1.1倍。肝臓…
血液に含まれる血球のひとつ。大きさは直径7〜10μm、厚さ2〜4μm。細胞核を持たない。1000倍に拡大した赤血球 出典: Red blood cell comparison in microscopic detail血球の99%が赤血球である。血液1μLあたりに450万〜500万個の赤血球が含まれる。生涯にわたって最も多く作られ続ける細胞であり、骨髄で1日あたり2000億個程度(血液の30〜40mL分)が作られる。造血幹細胞から造血前駆細胞、赤芽球を経て産生される。産生には…
ABO血液型に関わらず、すべての赤血球の表面に存在する糖タンパク質。H抗原にN-アセチルガラクトサミンが結合したものがA抗原であり、ガラクトースが結合したものがB抗原と呼ばれる。ABO血液型がAB型であるヒトの赤血球上には、H抗原、A抗原、B抗原の全てが存在する。鞭毛抗原を参照。
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