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興奮性アミノ酸のひとつ。Gluとも表記される。中枢神経系において主要な興奮性神経伝達物質で、脳の70%の神経細胞が神経伝達物質として用いる。記憶や学習などに重要な役割を果たす。情報伝達の役割を終えたグルタミン酸は主にアストロサイトに取り込まれ、グルタミン合成酵素によりグルタミンに変換されてアストロサイト外に放出される。その後シナプス前終末に取り込まれてグルタミン酸に変換され、再度シナプス小胞に蓄えられる。一方、グルタミン酸が過剰に増えると、興奮毒性と呼ばれる神経細胞障害作用が…
脳内に存在する神経細胞以外の細胞群。支持細胞や神経膠細胞とも呼ばれる。脳の細胞の約90%を占めるとされる。哺乳類の脳には神経細胞の数倍〜数十倍のグリア細胞が存在する。GDNFやBDNFなど複数の神経栄養因子を貯蔵している。報酬刺激(快感情)によって細胞外グルタミン酸濃度を減少させ、嫌悪刺激(不快感情)に対しては逆にそれを増加させることで報酬系を維持する。この調節が破綻するとうつ病の原因となることが示唆されている。グリア細胞は情報処理に影響を与えることが知られており、また、カリ…
白カビ(ペニシリウム属)による乳の発酵によって製造される、フランス原産のチーズ。熟成期間が20日前後と他のナチュラルチーズと比較してかなり短い。発酵工程で生成されるオレイン酸アミドとデヒドロエルゴステロールが、ミクログリアのアミロイドβ貪食活性と抗炎症活性を促進する。マウスにおいてはアミロイドβの沈着を抑制することが報告されている。また、認知機能改善ペプチドであるβラクトリンを含むことやBDNFを増加させることから、認知症予防に有用である可能性が示唆されている。
最初に発見された神経栄養因子。知覚神経細胞、交感神経細胞の神経分化を促進し、神経機能の獲得、維持のために働く。脳では神経細胞とアストロサイトによって生成される。NGFは末梢副交感神経系,運動神経系を含む中枢神経系の神経細胞には作用しないこと,NGFが作用しないこれらの神経細胞に働く因子が発見されたことなどから,神経細胞の生存や分化に影響する因子を神経栄養因子(neurotrophic factor)と総称するようになった.知覚神経において、温度感覚や痛覚の維持に関わる。-BD…
トロポミオシン関連キナーゼのひとつ。脳由来神経栄養因子(BDNF)やNT-4の受容体。高親和性BDNF受容体とも呼ばれる。筋萎縮性側索硬化症の患者の脊髄にはBDNFとTrkBが関わる神経細胞維持機構に何らかの障害があることが示唆されている。
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