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シクロオキシゲナーゼのひとつ。ほぼ全ての細胞に常時発現している構成型酵素。主に胃粘膜や血小板などに存在する。インドメタシンやアスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬の作用はCOX-1およびCOX-2を阻害することによるが、この阻害の副作用として胃粘膜や腎臓、血小板の機能障害が起こる。胃粘膜障害はCOX-1の阻害作用により発現すると考えられている。ミクログリアの神経保護的な役割に関与する可能性が示唆されている。タグ:
ステロイド作用をもたない抗炎症薬の総称。解熱鎮痛薬の分類のひとつ。代表的なものはサリシンに含まれるサリチル酸。シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの産生を抑制することが確認されている。1990年代前半に、アスピリンの常用患者で大腸がんや胃がんの発生率が有意に低いことが報告され、その後、非ステロイド系抗炎症薬の長期服用により、罹患率、死亡率ともに低下するという報告が数多くされた。これは後に、これらのがん細胞が多く持つシクロオキシゲナーゼ-2を非ステロイド系抗炎症薬が…
非ステロイド系抗炎症薬のひとつ。インドメサシンとも。商品名はインダシン。シクロオキシゲナーゼ(COX-1)の阻害によってプロスタグランジン生合成を抑える結果としての抗炎症作用の他に、抗がん作用を持つことが知られている。インドメタシンの抗がん作用はブレオマイシンやアドリアマイシン、シスプラチンなどとの併用によって増強される。
シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害(プロスタグランジンE2の減少)が原因となる喘息。非ステロイド系抗炎症薬の服用などによって引き起こされるため、NSAIDs過敏喘息とも呼ばれる。症状は服用直後の喘息や鼻汁、鼻閉。鼻茸や副鼻腔炎を併発することが多い。アスピリン喘息はCOX-1阻害作用をもつNSAIDsを投与されることにより,喘息発作を主体とする激しい過敏反応が誘発されることを特徴とする気管支喘息の一タイプである.成人喘息の約 10% を占めるが,その半数は潜在しており,不幸に…
アラキドン酸からプロスタノイドを生成する反応を触媒する酵素。アラキドン酸カスケードにおける律速酵素。3つのアイソザイムが存在する。-シクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)-シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)-シクロオキシゲナーゼ-3(COX-3)ほとんどのCOX-1が細胞に常在しているのに対して,COX-2はリポ多糖類,ホルモン,サイトカインなどにより誘導される。それぞれの主な役割は,COX-1は血小板凝集や,腎臓の再吸収,胃粘膜保護などの生理反応に,COX-2は急性炎症…
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