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シトクロムP450のひとつ。コレステロールから胆汁酸の合成を行う経路に関わる。
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胆汁に含まれる成分。肝臓でコレステロールから作られ、胆嚢に蓄えられる。ヒトの場合、胆汁酸の成分は約80%がコール酸、15%がデオキシコール酸、2%がケノデオキシコール酸、微量のリトコール酸であるとされる。ウルソデオキシコール酸も含まれる。このうち、デオキシコール酸とリトコール酸、ウルソデオキシコール酸は二次胆汁酸である。以下は胆汁酸に共通する化学構造。R1およびR2は胆汁酸の種類によって異なる。食事によって腸(十二指腸)に分泌され、水に溶けにくい脂質などを溶けやすい形(胆汁酸…
血清脂質のひとつ。体内で合成される固体の脂質で、ホルモンの生成や細胞膜の構成に必要。コレステロールは体内で、1日に体重1kg当たり約12mgが生成される。コレステロールの前駆体はアセチルCoAから合成されるメバロン酸。体内でのコレステロール合成量は食事として摂取されるコレステロールの量によって調整され、摂取したコレステロールの量がそのまま血液中のコレステロールに反映されるわけではない。コレステロールを多く摂取したときには肝臓で作られるコレステロール量が減少し、逆にコレステロー…
酸化還元反応を触媒する酵素のグループ。鉄分子を1つ含むヘムタンパク質。チトクロムP450や、単にP450と呼ばれることもある。生物界に広範に存在するシトクロムP450(P450)は,薬物代謝や解毒,ホルモンの生合成などに関連した不活性な有機基質を水酸化する強力なヘム(鉄ポルフィリン錯体)酵素群で,その有機合成反応への利用が期待されています.シトクロムP450はヘムbを持つシトクロムで、ほとんどのものはモノオキシゲナーゼとして働くが、例外的に一酸化窒素レダクターゼがある。外部か…
必須アミノ酸のひとつ。分岐鎖アミノ酸のひとつである。バリンが胆汁酸合成系の特に代替経路における律速酵素であるCYP27のmRNA発現を抑制し、肝臓でのケノデオキシコール酸合成を低下させることを介してコレステロール消費を促すことが報告されている。バリンが不足すると、造血幹細胞の数が低下することが確認されている。東京大学とスタンフォード大学の共同研究チームは、試験管培養により各アミノ酸が造血幹細胞に及ぼす影響を評価した結果、造血幹細胞をバリン欠乏条件下で培養すると急速に生存率およ…
ステロールのひとつ。コレステロールに類似した構造を持つ物質。コレステロールの代謝によって産生される。CYP27遺伝子の異常などのコレステロールの代謝異常によって胆汁酸が合成されずにコレスタノールとなって組織に蓄積すると脳腱黄色腫症となる。コレスタノールはコレステロールの代謝産物であり,胆汁酸とともに胆汁中に排泄されるが,胆汁とともに腸管循環によって腸管より再吸収されると考えられているため,コレステロールの再吸収のマーカーと考えられる.
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