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遺伝子を構成するDNAに生じる損傷。螺旋状の二本のDNAが同じ位置でどちらとも切断された状態となる。DNA二重鎖切断とも。細胞にとって最も脅威となるDNA損傷であり、修復されずに蓄積すると遺伝情報の消失や染色体転座、細胞死の原因となる。DNA二本鎖切断は、正確だがコストのかかる相同組換え経路と不正確だが簡便な末端結合経路の二種類によって修復される。DSBを受けた表皮幹細胞が周辺に位置する幹細胞のクローン化を促すと同時に、連動する形で自律的に表皮から排除される現象が確認されてい…
真核生物の細胞内で起こる、DNA二重鎖切断を修復する方法のひとつ。高等動物では主要な経路。欠失が起こりやすいとされている。切れたDNA末端同士をそのまま結合する反応。G1期あるいは静止期において必須の修復機構であると考えられている。タグ:
2つのDNA分子が相同性を有する際、その部分で分子の組み換えが起こり、新しい分子が生じる現象普遍的組換えとも呼ばれる。生殖細胞の減数分裂や体細胞の細胞分裂で起こる。2本の染色体がX字に交差するようにしてつなぎ変わることで、相同染色体同士で遺伝子(そのDNAの配列)の交換を行う。この染色体同士によるX字型の物理的結合のことをキアズマと呼ぶ。減数分裂における相同組換えは、塩基配列が似ている(少し異なる)DNAを持つ遺伝子間で起こる。相同組換えはDNAの損傷修復の際にも起こるが、こ…
二価の鉄イオンと過酸化水素からヒドロキシラジカルが生じる以下の反応。Fe2+ + H2O2 = Fe3+ + OH- + OH・大気中の微小な水滴に含まれている二価の鉄イオンは過酸化水素と反応することで、より反応性の高いヒドロキシラジカルとなり、水滴中の有機化合物などを酸化し、酸などに変換する働きをするとされる。生体内ではDNAを傷害する一因となりえると考えられている。フェントン反応:鉄イオンを触媒として、過酸化水素からヒドロキシルラジカルが生成される一連の反応。ヒドロキシル…
MRE11、RAD50、NBS1による複合体。DNA二重鎖切断などのDNAの損傷修復時の相同組換えに関わる。
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