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基質特異性拡張型β-ラクタマーゼを参照。
関連する用語
β-ラクタム系抗生物質の一種。以下のような場合に使用が推奨される。-ESBL産生菌による感染症-発熱性好中球減少症-起因菌の感受性が判明し他の狭域抗菌薬では対応できない場合-エンピリックセラピー(重症感染症)の場合-イミペネム-メロペネム-ドリペネム
β-ラクタム環を持つ抗生物質の加水分解を触媒する酵素。200種類以上の存在が確認されている。特定の細菌はこの酵素によって抗生物質への耐性を獲得する。分解可能な抗生物質の種類が増えたβ-ラクタマーゼを基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)と呼ぶ。4種類のクラスに分類され、それぞれ分解する抗生物質の種類が異なる。-セリン-β-ラクタマーゼ--クラスA(ペニシリン系)--クラスC(セファロスポリン系)--クラスD(オキサシリンを含むペニシリン系)-メタロ-β-ラクタマーゼ--…
突然変異により分解可能な薬剤の種類が増加したクラスAのβ-ラクタマーゼ。最初に報告されたESBLは1983年に第三世代のセフェム系抗生物質を分解したクレブシエラ・ニューモニエ。ESBLを産生する細菌は健常者の糞便からも2%程度検出される。クラブラン酸によって阻害される。
小児の下痢の原因となりやすい下痢原性大腸菌。腸管凝集性大腸菌や腸管付着性大腸菌とも。基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)を高頻度で産生する。
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