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線維芽細胞増殖因子を参照。
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生物の形態形成に関わる分子。細胞が組織中で自身の位置を把握する際に使う。Wnt8やBMP、FGF、ヘッジホッグ(Shh)など。発生、変態、再生の際、体の一部の発生源から組織の中に分泌されて濃度勾配を形成する物質で、その濃度が組織の中の「座標」となり、組織や個体の形態形成を助ける。例えば、Shhタンパク質は代表的なモルフォゲンのひとつで、体肢芽における指のパターニングのほか、神経管を腹側化して運動神経と感覚神経を分化させる。
線維芽細胞増殖因子(FGF)のひとつ。ヘパトカインの一種。膵臓から、または空腹時に肝臓から分泌される。白色脂肪細胞において糖の取り込みを促進する。また、中枢神経の髄鞘の修復に関わるとされる。PGC-1αの発現増加を介して白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞へ変化させる作用や肝臓における中性脂肪の蓄積抑制、筋肉におけるインスリン感受性の改善などの作用が確認されており、肥満などの代謝異常に対する治療薬の候補。肥満や二型糖尿病を誘発する食習慣で早期に増加することが確認されている。
線維芽細胞増殖因子(FGF)の受容体。4つのサブタイプが確認されている。-FGFR-1(脳内の広い領域の神経細胞)-FGFR-2(脳内のオリゴデンドロサイト)-FGFR-3(脳内ではアストロサイト)-FGFR-4(視床上部の内側手網核のコリン作動性神経細胞)
増殖因子のひとつであるタンパク質。全身のほとんどの組織から産生される。線維芽細胞成長因子とも。線維芽細胞などの細胞に対して増殖や分化を促進する因子。現在までに23種類の存在が確認されている。構造的には三つ葉型。-FGF-1(aFGF)-FGF-2(bFGF)-FGF-10-FGF19サブファミリー--FGF-19--FGF-21--FGF-23
線維芽細胞増殖因子(FGF)の受容体ファミリー。上皮細胞に局在し、FGF-7やFGF-10が結合することにより各種の上皮細胞の増殖や分化に関与する。
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