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HDLのこと。HDLコレステロールという物質は存在しない。*1
関連する用語
n-3系脂肪酸に分類される多価不飽和脂肪酸のひとつ。EPAと呼ばれることが多い。イコサペント酸やIPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれる。エイコサペンタエン酸は青魚やアマニ油などに豊富に含まれ、体内で神経機能に重要なドコサヘキサエン酸になる。血小板を凝集させる物質の生成を抑制することで、血栓を出来にくくしたり、血液中の中性脂肪やLDLを減少させる効果があることから、エイコサペンタエン酸は中性脂肪を下げる薬(EPA製剤)として認められている。EPAは肝臓におけるVLDLの分泌低下…
植物由来のリグナンを摂取した哺乳類の腸内で生成されるリグナン類。マンマリアンリグナンやエンテロリグナンとも。リグナンは本来、植物にしか存在しない化合物だが、それが、ヒトに摂取されると、腸内細菌によって、今度は植物には見られない化合物、エンテロジオール、エンテロラクトンなどに代謝されることが知られている。ファイトエストロゲンとしての作用を有する。-エンテロジオール-エンテロラクトンこれらの濃度と血清トリアシルグリセロール濃度とが逆相関にあり、また、これらの濃度と血清HDLコレス…
ケトースに分類される六炭糖。希少糖のひとつ。D体であるD-タガトースは砂糖の90%程度の甘味度を持ち、エネルギーは2kcal/g。HDLコレステロールの上昇効果やD-プシコースと同様の機序である食後血糖上昇抑制作用を示す。一部の口腔細菌の増殖やバイオフィルム形成に抑制的な働きを示すことが報告されている。
リポタンパク質のひとつ。高比重リポタンパク質やHDLコレステロール(HDL-CHO)とも。末梢組織で余剰となったコレステロールを肝臓へ運搬する役割を持つ。HDL機能が低下すると、動脈硬化疾患が起こりやすくなることが知られている。HDLはまず、肝臓からほとんど脂質を含まないApoA1(アポリポタンパク質A1)として分泌される(新生HDL)。その後、コレステロールを大量に含んだマクロファージからABCA1を介してコレステロールを受け取り原始HDLとなる。原始HDLはマクロファージ…
パントテン酸欠乏症(高脂血症、弛緩性便秘、抗生物質の副作用、湿疹、出血傾向など)の予防および治療薬。商品名はパントシン。リポタンパク質リパーゼの活性を上昇させ、血清中性脂肪を低下させる。血清総コレステロールを低下させ、HDLコレステロールを増加させる。また、血管壁リソソームのコレステロールエステラーゼ活性を高め、血管壁へのコレステロール沈着を抑制する。脂肪酸酸化促進、腸管運動促進作用も認められている。副作用として交感神経刺激による唾液分泌、発汗、嘔気などがある。
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