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分子標的薬のひとつ。プロテアソームに対する阻害剤。HIFの転写因子としての活性を抑制する。商品名はベルケイド。多発性骨髄腫に対しては、NF-κBの活性化を阻害することにより骨髄腫細胞と骨髄間質細胞の接着を阻害し、IL-6などのサイトカインの分泌を抑制してその増殖を抑制する。ボルテゾミブは骨髄中のCXCL12の発現を抑制する作用を持ち、これによって顆粒球コロニー刺激因子による造血幹細胞・前駆細胞の動員作用を促進することが示唆されている。
呼吸や循環の異常や貧血などによって組織への酸素供給量が低下した状態。身体では低酸素誘導因子(HIF)を介して様々な応答が生じる。例えば、個体レベルでは赤血球の産生を増加させ、組織レベルでは血管新生が促進され、細胞レベルではエネルギー産生経路が酸素依存性のミトコンドリアでの酸化的リン酸化から酸素非依存性の解糖系へとシフトするなど。
HIFに対する阻害剤。抗がん剤による骨髄腫細胞のアポトーシス誘導を促進する。in vivoにおいて、マウスのリンパ腫幹細胞および急性骨髄性白血病症例由来検体中の白血病幹細胞の機能を抑制し得ることが報告されている。
以下のHIFのサブユニットの総称。-HIF-1α-HIF-2α-HIF-3αプロリン残基をヒドロキシ化されることでユビキチンリガーゼ複合体が結合してユビキチン化が起こり、プロテアソームで分解される。
ダイオキシンと結合した芳香族炭化水素受容体(AhR)とヘテロ二量体を形成する転写因子。ARNTとも。低酸素誘導因子(HIF)のサブユニット。
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