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イノシトール三リン酸の受容体。IP3受容体とも呼ばれる。小胞体からのカルシウム放出を制御し、細胞内カルシウム動態に多大な影響を及ぼす重要なイオンチャネル。細胞内のカルシウム貯蔵庫の1つである小胞体膜上に存在するCa2+放出チャネル。IP3と結合することでチャネルが開き、小胞体内のCa2+を細胞質に放出する。3つのサブタイプがあるが、神経細胞ではIP3受容体1型が役割を担う。3つのサブタイプ(IP3R1〜IP3R3)が存在する。IP3R1は特に脳神経系に強く発現していることが知…
興奮性のアドレナリン受容体(α受容体)のひとつ。中枢神経系や心筋、腎臓、肝臓、血管平滑筋、尿路平滑筋などに発現し、血管収縮作用を介して、血圧や臓器血流を調節する。脳ではストレスに関連する部位(視床下部室傍核、扁桃体中心核、分界条床核)に多く存在する。カテコールアミンのα1受容体への作用は、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、ドブタミンの順に強い。心筋収縮力増加作用の最大効果はβ受容体に比べて弱い。腎臓のレニンの分泌を抑制する。平滑筋のシナプス後膜に存在するセカンドメッ…
血管の断面の円周方向に配列し、自律的に収縮・弛緩することによって血管径を制御する平滑筋。毛細血管には平滑筋がない。ノルアドレナリンが平滑筋のα受容体を刺激すると、カルシウムイオンチャネルが開き、細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇して血管が収縮する。交感神経性血管収縮神経の末端から放出されたノルアドレナリンは、αアドレナリン受容体に作用し、細胞質カルシウム濃度を上昇させ、Ca2+感受性を亢進させて、血管平滑筋を収縮させる。副交感神経性血管拡張神経から放出されたアセチルコリンは内…
細胞膜上の受容体とリガンドの結合時に引き起こされる、細胞内の変化を媒介する分子のこと。二次メッセンジャーとも呼ばれる。ホルモンなど細胞間のシグナル伝達を媒介するリガンドは第一のメッセンジャー(一次メッセンジャー)とされ、それに対して細胞内のシグナル伝達に関わる物質を2つめのメッセンジャーという意味でセカンドメッセンジャーと呼ばれる。セカンドメッセンジャーはシグナルを中継するだけでなくシグナルを増幅する役目も持つ。-カルシウムイオン(Ca2+)-cAMP(3’,5’-cycli…
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