IPS-1(IFN-β promoter stimulator 1) †
ミトコンドリア外膜上の分子量約6万の膜タンパク質。MAVSやVISA、Cardifなどとも呼ばれる。
RIG-I を介したシグナル伝達経路のアダプター分子として働き、最終的にはⅠ型インターフェロンや炎症性サイトカイン産生を誘引する。ペルオキシソームにも少量が確認されている。*1
インターフェロンの産生や細胞死の誘導といった機能を介して抗ウイルス応答に貢献する。IPS-1の過剰発現によってIFN-β産生に必要な転写因子(IRF-3やp38/JNK)のリン酸化が上昇する。*2
C型肝炎ウイルス由来のNS3/4Aプロテアーゼによりミトコンドリア外膜上から切り離されると、その下流のシグナル伝達が阻害される。
*1細胞内におけるミトコンドリアの形態調節ならびに抗ウイルス免疫応答 九州大学大学院システム生命科学府 小柴琢己 久保山美彩: https://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/51/4/51_4_174/_article/-char/ja/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | ウイルス感染及び二本鎖RNAによるIFN-βの発現制御メカニズムの解析 (KAKENHI-PROJECT-08J06663): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08J06663/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | ウイルス感染及び二本鎖RNAによるIFN-βの発現制御メカニズムの解析 (KAKENHI-PROJECT-08J06663): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08J06663/
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このページの最終更新日時: 2020-10-27 (火) 06:29:55