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腎臓の糸球体に起こる慢性炎症。血尿やタンパク尿が起こる。
糸球体にIgAやC3が沈着する。またメサンギウム細胞の増殖が確認される。*1
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一度起こった炎症が長期間治らないもの。これに対し、比較的早期に治まる炎症は急性炎症と呼ばれる。炎症の沈静化には様々なメディエーターの働きが必要であることがわかっている。また、世界的に主要な死因である心不全やがんの発症と慢性炎症には因果関係があることが報告されている。生体にとって,一度誘発された炎症反応は適切に収束されなければならず,この制御機構が破綻すると慢性炎症や組織障害へと発展してしまう.実際に慢性炎症状態において何らかの原因から炎症の収束が適切に起こっていない可能性が指…
消化管をはじめとした粘膜面やその分泌液に含まれ、粘膜の防御に重要な免疫グロブリン。単量体、またはJ鎖に結合した二量体や三量体として存在する。血清中に含まれる免疫グロブリンの75~80%はIgGであるが、空腸液では85~90%、初乳では95%がIgAである。単量体はリンパ節や脾臓、骨髄で作られて血液中に分泌される。二量体は粘膜下のリンパ組織で作られて腸管内や乳、唾液、汗、涙などに含まれる。小腸のパイエル板などで産生され、腸管や鼻腔などの粘膜から体外に出て病原体に結合できるため、…
糖尿病性腎症-IgA腎症
補体のひとつ。チオエステル結合によって病原体と結合し、それを無毒化する。補体第三成分とも呼ばれる。分子量19万。2本のポリペプチド鎖からなる糖タンパク質。肝臓や単球、マクロファージによって産生され、血液中の補体成分の中では最も高濃度に存在する。チモーゲンの状態で体内を循環している。胎児期から産生が始まる。食細胞はC3の断片に結合するC3受容体を持っており、病原体上に結合したC3の断片に結合して効率よく貪食を行う(オプソニン作用)。C3転換酵素によってC3aとC3bに分けら…
糸球体のメサンギウム細胞の増殖が確認される。IgA腎症もメサンギウム細胞の増殖が見られるが、IgA腎症以外の腎炎の総称として使われる場合がある。
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