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ある神経細胞の軸索と別の神経細胞との間にできる連結部分。主に樹状突起スパイン上に形成される。刺激によってその数は増減する。情報を発する神経細胞(シナプス前細胞)の軸索の終端(シナプス前終末、プレシナプス)と、その終端から送られる神経伝達物質を受け取る他の神経細胞(シナプス前細胞)の一部(シナプス後膜、ポストシナプス)との繋ぎ目。シナプス前細胞とシナプス後細胞の間の20nm程度の隙間をシナプス間隙と呼ぶ。シナプスでは活動電位による情報伝達ができないので、神経伝達物質を放出する。…
緑茶に含まれるアミノ酸。グルタミン酸の誘導体。リラックス効果持ち、疫学的研究からはテアニンを含む緑茶を多く飲む人は精神症状が少ないという結果が報告されている。また、L-テアニンは統合失調症やうつ病の治療薬として有効である可能性が示唆されている。茶樹でテアニンに日光が当たるとカテキンに変化する。テアニンは血液脳関門を通過するため直接脳へ取り込まれる。抑制性ニューロンを促進し、興奮性ニューロンを抑制する。また、ドーパミン作動性神経を促進する。神経幹細胞の増加を促進する。海馬歯状回…
N-アセチルグルコサミン-6-硫酸とガラクトースから成る二糖類を構成成分とするグルコサミノグリカン。グルコサミノグリカンの中では例外的にウロン酸を含まない。角膜や軟骨に存在する。ケラタン硫酸は軸索再生を阻害し、眼優位性可塑性においては非遮蔽眼と同側の大脳皮質視覚野両眼領域のLTPを介して非遮蔽眼からの入力増強を制御している。ケラタン硫酸とコアタンパク質の結合様式の違いによって以下の三種類に分類される。これらが優位に発現する組織はそれぞれ異なっている。-ケラタン硫酸Ⅰ(角膜)-…
イチゴやリンゴ、カキ、モモ、ブドウなどの果物に含まれるフラボノール。マウスにおいて記憶に関わる長期増強(LTP)の形成を促進することが報告されている。この作用はcAMPを介さずにERKを活性化し、海馬のシナプス可塑性を促進することよって起こる。フィセチンの誘導体(3,3',4'-トリヒドロキシフラボンおよび3,3',4',5'-テトラヒドロキシフラボン)がフィセチンよりも強力にERKのリン酸化を促進して記憶の増強を行うことが報告されている。また、喘息の慢性化に関わるマスト細胞…
シナプスの結合が持続的に強まること。海馬における記憶形成の基本的な仕組みと考えられている。具体的には、海馬神経系のプレシナプスに高頻度刺激を与えると、興奮性シナプス伝達効率が増大し、その状態が数時間以上持続する現象。海馬CA3領域錐体細胞から海馬CA1領域錐体細胞への投射であるシャッファー側枝に高頻度の電気刺激を与えることで、シナプスにおける伝達効率が持続的に増加する現象として発見された。海馬の長期増強は、NMDA受容体の活性化とそれに続くシナプス後膜細胞内のカルシウムイオン…
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