MHC拘束性(MHC restriction) †
T細胞のT細胞抗原受容体(TCR)は抗原を単独では認識できず、同時にMHCがあって初めて抗原も認識できるという性質。
ロルフ・ツィンカーナーゲル(Rolf Zinkernagel)とピート・ドハーティ(Peter Doherty)によって発見され、この発見の功績により彼らは1996年のノーベル医学生理学賞を受賞した。*1
1974年、彼らはマウスにリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルスを感染させて誘導したキラーT細胞が、たとえ同じウイルスに感染していても自分と違うMHC系統のマウス由来の細胞は殺すことができないと言うことを見つけた。つまり、TCRは抗原単独では認識できず、同時にMHC があって初めて抗原も認識でき、さらにそれが自己の細胞かどうかを区別しているのである。*2
*1Physiology or Medicine 1996 - Press Release: https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1996/press.html
*2筑波大学 人間総合科学研究科 分子情報・生体統御医学専攻 免疫学研究室 癌から学ぶ免疫学の基本原理: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/immunology/hitome4.htm
*2筑波大学 人間総合科学研究科 分子情報・生体統御医学専攻 免疫学研究室 癌から学ぶ免疫学の基本原理: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/immunology/hitome4.htm
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このページの最終更新日時: 2018-08-11 (土) 08:22:25