最近更新された用語
関連する用語
卵巣から分泌されるホルモン。子宮弛緩因子とも。妊娠や分娩時の痛みを和らげる役割を持つことが知られており、妊娠初期に血中濃度がピークを示す。マウスなどにおいて、リラキシンは妊娠子宮頚管熟化作用や子宮収縮抑制作用を示す。絨毛外トロホブラスト(EVT)や子宮筋においてリラキシン受容体が発現している。MMP-2、MMP-3、MMP-9の発現促進とTIMP-1の発現抑制を介してEVTの脱落膜間質浸潤を促進する。
マクロライド系抗生物質のひとつ。エリスロマイシンの誘導体。掻痒に対する治療薬。細菌のリボソームにおけるタンパク質合成の阻害や食細胞の殺菌促進などの作用を持つ。TNF-αが誘導するMMP-1やMMP-2の産生を抑制することや転写因子AP-1の活性化を抑制することが報告されている。
酵素活性に金属イオンを必要とするプロテアーゼ(メタロプロテアーゼ)のうち、唾液やコラーゲンなどの細胞外基質(結合組織)の成分を分解する酵素(コラゲナーゼ)。亜鉛やカルシウムの金属イオンを必要とするエンドペプチダーゼのファミリーであり、多くは不活性な前駆体として分泌され、N末端ドメインの切断を受けることで活性化される。至適pHは7.5〜8.0。細胞表面に産生された炎症性サイトカインを細胞から切り離し、その分泌を促進する。生体組織中に骨髄由来の血球が移行するために不可欠と考えられ…
がんに高発現するMT-MMP。自身が細胞外基質を分解する他、ゼラチナーゼAを活性化する作用を持つ。MT-MMPの中でも膜型マトリックスメタロプロテアーゼ1(MT1-MMP)は、多くの腫瘍の細胞膜に過剰発現しており、細胞外基質の構成成分であるⅠ型コラーゲンの主要な分解酵素であること、がんの浸潤に寄与する遊離型MMP(MMP-2、MMP-13)を活性化すること、シグナル伝達経路の刺激により腫瘍細胞の遊走を促進することから、MT1-MMPの発現量は多くのがんにおいて、悪性度との相関…
ゼラチナーゼのひとつ。MMP-2や4型コラゲナーゼとも。マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)ファミリーに属するが、他のMMPとは異なる特徴を持つ。腫瘍の浸潤に関係するとされる。あらゆる組織に分布し、細胞膜上に存在するMT-MMP(膜型MMP)によって活性化される。
コメント・訂正・追記
ご意見・ご要望をお聞かせください。