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NMDA受容体(N-methyl-D-aspartate receptor : NMDAR)

グルタミン酸受容体のひとつ。グルタミン酸グリシンリガンドとする。NMDA型グルタミン酸受容体N-メチル-D-アスパラギン酸受容体などとも。*1

構造的にはナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオンを透過するイオンチャネルを内蔵したイオンチャネル内蔵型受容体*2*3*4

シナプス可塑性の変化に重要であり、海馬神経細胞における記憶の形成に関わる。*5

NMDA受容体には、伝達物質となるグルタミン酸の結合部位の他にグリシンポリアミンフェンサイクリジンが結合する部位があり、グルタミン酸による活性化には、このグリシンポリアミン結合部位にそれぞれの活性化物質が結合する必要がある。*6

*1統合失調症におけるグルタミン酸系神経伝達異常の一端を解明: http://www.h.u-tokyo.ac.jp/vcms_lf/release_20170523.pdf
*2電位依存性イオンチャネルの構造と機能 中山仁: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jse1981/15/2/15_2_99/_pdf
*3大阪大学COデザインセンター 池田光穂 グルタミン酸受容体: http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/110505PezBrain02.html
*4東北大学医学部 医学基礎生物学 「受容体、エキソサイトーシス、シナプス」:http://www.ims.med.tohoku.ac.jp/matsui/materials/20131212-%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6%E8%AC%9B%E7%BE%A9%EF%BC%88%E6%9D%BE%E4%BA%95%EF%BC%89%E5%95%8F%E9%A1%8C%E9%9B%86%EF%BC%8B%E8%A7%A3%E8%AA%AC.pdf
*5記憶に関係する新たな分子メカニズムを解明 - 名古屋大学: http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20141106_girdin.pdf
*6脊髄鎮痛は何を満たしてくれるのか? 硬膜外鎮痛法をκ作動薬とNMDA拮抗薬から考える 鎮痛機序の考察と仮説 相田純久: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/28/2/28_2_204/_pdf

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このページの最終更新日時: 2019-10-29 (火) 09:27:12