健康用語WEB事典

RGS(regulator of G protein signaling)

Gタンパク質のシグナル伝達を調節するタンパク質Gタンパク質サブユニットであるGTP加水分解活性を促進する。

心筋細胞のRGSは通常、細胞膜ホスファチジルイノシトール-3,4,5-三リン酸PIP3)によって機能が抑制されている。細胞内のカルシウム濃度を増加させる刺激(脱分極など)は、カルシウム/カルモジュリン複合体の産生を誘導し、これがPIP3に競合的にRGSと結合し、PIP3を解離することによってGTP加水分解活性促進作用を発揮する。*1

RGSはGタンパク質のαサブユニットが持つGTP水解活性を促進させるGAP活性を持つ一連のタンパク質で,シグナル伝達において重要な役割を果たしている.哺乳動物の細胞では,25種類以上のRGSが見出され,その構造から6つのグループに分けられてる.このうちRGS4?ファミリーに分類されるRGS2?RGS3?RGS4?Gαq?GAPとして重要である.*2

*1大阪大学大学院 医学系研究科 薬理学講座 分子・細胞薬理学教室 倉智嘉久 カリウムチャネル機能制御: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/pharma2/research/summary/summary/regulation.html
*2Gタンパク質共役型受容体を介したホスホリパーゼCシグナル伝達系に対する抑制性調節機構 松岡功 伊藤政明: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/134/5/134_5_254/_pdf

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このページの最終更新日時: 2019-12-13 (金) 10:50:39