健康用語WEB事典

RSV(respiratory syncytial virus)

乳幼児感染すると深刻な呼吸器疾患を引き起こす、一本鎖のRNAウイルスRSウイルスとも。*1

2歳までにほとんどの小児感染するが、特に6ヶ月未満の乳児心肺に疾患がある小児早産児などに感染すると症状が重篤となる傾向がある。

一度の感染では免疫が十分に獲得できず再感染することが知られており、これにはウイルス抗原タンパク質Fタンパク質Gタンパク質)の変異が関与していることが報告されている。*2

国内では10月から翌年の3月頃までの期間に流行し、地域差はないとされる。

RSウイルス(respiratory syncytial virus,以下 RSV と略す)は乳幼児期に初感染し,以後生涯にわたり再感染を繰り返すという特徴を持つ.特に乳幼児では喘鳴無呼吸呼吸不全をきたすことのある急性細気管支炎の主な原因となることが知られている.*3

RSVの感染部位に好酸球が集積することが報告されている。

*1山形医学 2003;21(1):47-61 好酸球のリボヌクレアーゼと生体防御 日塔武彰: http://www2.lib.yamagata-u.ac.jp/kiyou/kiyoum/kiyoum-21-1/image/kiyoum-21-1-047to061.pdf
*2RSウイルスの再感染で抗原部位にアミノ酸置換を発見 | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/05/press-180522-RSvirus.html
*3当院における RS ウイルス感染症例の検討 杉本真弓 梅本多嘉子 七條光市 東田栄子 川人雅美 渡邉力 中津忠則 吉田哲也 徳島赤十字病院 小児科: https://redcross.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3098&item_no=1&page_id=13&block_id=17

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このページの最終更新日時: 2018-05-17 (木) 08:08:19