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T細胞抗原受容体を参照。
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免疫グロブリン様受容体の一種。非常に相同性の高い細胞外ドメインを持ちながら、細胞内にITIM を持つ抑制型受容体とITAMを持つ活性型受容体の相反するシグナル伝達能を持つ受容体。免疫細胞に多く発現する。ヒトMHCクラスⅠ分子(HLAクラスⅠ分子)はT細胞受容体だけでなく、多くのペア型受容体に結合して免疫細胞のシグナル伝達に関与する。免疫細胞には受容体が存在する。その中にペア型免疫受容体と呼ばれる一群がある。ペア型免疫受容体の特徴は、細胞外のアミノ酸構造が類似することと、細胞を…
DNA合成酵素のひとつ。未熟なリンパ球や胸腺リンパ球に発現する。末端デオキシヌクレオチドトランスフェラーゼとも。T細胞受容体や抗体の遺伝子配列のバリエーションを増すためにランダムにヌクレオチドを付加する働きを持つ。Tリンパ芽球性リンパ腫など急性リンパ性白血病の90%以上で陽性となるため、そのバイオマーカーとなる。
抗体の抗原認識部位とT細胞受容体の細胞内シグナル伝達部位を繋いだ構造を持つ人工的なタンパク質。これを発現するように体外でT細胞に遺伝子を操作したものがキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)であり、がんの治療に用いられる。
T細胞が持つ、抗原を認識するための受容体。T細胞受容体やTCRとも。ひとつのT細胞に発現するT細胞抗原受容体は、一種類の抗原にしか反応できない。したがって、B細胞の抗体と同じように遺伝子再構成が行われる。成熟したT細胞となる前のDP胸腺細胞の段階で発現するが、中には全く機能しないT細胞抗原受容体や自己の成分を攻撃の対象とする危険なT細胞抗原受容体を持つものが現れる場合があり、これらは成熟できずに排除される。前者の機能しないT細胞を排除する仕組みを正の選択と呼び、後者の自己免疫…
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